セレッソ大阪堺レディースがWEリーグ参入へ
女子サッカープレナスなでしこリーグ1部のセレッソ大阪堺レディースが、2023年からのプロ化を正式に目指すことが分かりました。
セレッソ大阪堺レディースが昨年9月に始まった国内初の女子プロリーグ「WEリーグ」の参入へ、今年4月に申請することを決定。
承認されるのは確実で、大阪から初めてWEリーグのクラブが誕生する。
大阪市、堺市をホームタウンにするセレッソ大阪堺レディースは、これまでDF宝田沙織やMF林穂之香ら女子日本代表「なでしこジャパン」の選手を輩出する名門クラブだったが、学生主体で育成型のチーム編成だったため、プロ化は時期尚早と判断し、昨年のWEリーグ参入を見送っていました。
そのため昨年、大半の主力はWEリーグのクラブに引き抜かれたが、若手の育成手腕にたけており、アマチュア最高峰の位置付けとなった昨季のなでしこリーグ1部では3位に入った。
今冬の皇后杯では、ノジマステラ神奈川相模原とアルビレックス新潟レディースのWEリーグ勢を連破し、クラブ史上最高の準決勝に進出する快挙を達成しています。
安定した力を維持し、今季のなでしこリーグ1部(3月20日開幕)も、元セレッソ大阪堺レディースの選手だった竹花友也監督が指揮を執ることが決まっています。
セレッソ大阪堺レディースの丸山良明育成部長兼アカデミーダイレクターは
「資金的、組織的な部分で時期尚早の判断だったが、2023年のWEリーグ参入を目指すことを決定しております」
と説明。
Jリーグのセレッソ大阪とともに、日本のプロサッカー界に貢献していくことは確かです。
また、JリーグとWEリーグはシーズンが違うためスタジアムを共用することができます。
一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブが指定管理者として管理を行っているヨドコウスタジアムは25000人収容でJ1クラブが使うには小規模なスタジアムですが、女子チームが使うには最適な規模といえますし、指定管理者なので使用料がかからないこともプロチームの運営をするにあたってプラスとなります。
ヨーロッパで女子チームが人気があり、強化も進んでいるのは男子チームと一体化して運営しているためで、男子サッカーが発展していることが女子の強みとなっていますが、日本ではJリーグと女子の協力体制が築けているのは東京ヴェルディ、ベガルタ仙台、アルビレックス新潟、浦和レッズ、サンフレッチェ広島くらいでした。
セレッソ大阪堺レディースがここに続くのは日本サッカー界全体の発展にとって重要といえるでしょう。
スタジアムと育成メソッドをしっかり持っているので持続可能なチーム運営が可能だと思います。